僧帽弁閉鎖不全症手術を決めてから、退院まで。血小板減少症により再入院してから退院、亡くなるまでの闘病記録はこちらです。

再生医療と輸血の難しさ

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夜中にあんぱんが起きてもぞもぞしてたから、トイレに連れて行ってあげたらちゃんとしてくれて嬉しかった。
朝方はすごくよく寝てくれて、少し呼吸がしんどそうな時もあったけど頑張ってくれました。

再生医療 幹細胞治療(術後43日目)

朝から転院先のA病院に行って、前の病院で頂いた資料や言葉で説明した後検査をすることになりました。
検査後、幹細胞治療をすることになっていて、数時間かかるのであんぱんを預けて一旦家に戻ることにしました。

あんぱんと離れるのは不安でしたが、乗り切ってくれると信じて預けました。

幹細胞治療について

近年、再生医療・細胞治療の研究がさかんになされており、免疫介在性溶血性貧血(IMHA)に対しての細胞治療の効果も報告され始めているそうです。

幹細胞治療とは、動物の体にあるさまざまな器官や臓器などに変化(分化)する細胞(幹細胞)を体外で培養し、犬や猫の体に戻してあげることで、失われた臓器や怪我の再生を行う治療法です。

細胞のもつ抗炎症・免疫調整作用を利用することで、従来の治療で効果のない、もしくは再発を繰り返してしまうIMHAのワンちゃんに対して貧血の改善と、治療薬を減薬・休薬する効果が期待されています。

幹細胞治療は、1週間おきに3回受けるのが一般的だそうで、あんぱんはまだ1回目なので効果がすぐには出ないかもしれませんが、諦めたくはないので出来ることは何でもしようと思っていました。

輸血ができない

A病院で幹細胞治療を受けた後、まだ貧血が進んでいたので輸血もしてもらう予定でした。
ところが、クロスマッチ検査で適合せず、A病院では輸血が出来なくなってしまいました。

この時のヘマトクリット値が9.7%、血小板数1Kでした。

私は知り合いに大型犬を飼っている人もいないので、輸血出来そうな病院に問い合わせるしかありませんでした。
近くの病院では見つからず、ダメ元で前の病院に連絡してみたところ、前の2回と同じワンちゃんでもう一度輸血してもらえることになりました。

輸血は、いろんな子の血液が混ざるとリスクが上がるらしく、同じワンちゃんの血液を輸血できるのは少しでもリスクを下げる事になるので本当に助かりました。

すぐに前の病院に行き、輸血のため、あんぱんを預けました。
輸血には数時間かかりますが、病院で待つことにしました。

輸血の難しさを知りました

あんぱんの輸血が終わるまで、次に輸血が必要になったときの為、動物病院に電話をかけまくりました。
なかなか見つからず、10件目くらいでやっと見つかりました。

病院が見つかって安堵して、電話で泣きながらあんぱんの状況を説明しました。
とりあえず、明日その病院(以後、B病院とします)へ行くことになりました。

輸血途中のあんぱんに会わせてもらって、少しだけホッとして、また終わるまで待ちました。

あんぱんの様子

輸血が終わって連れて帰る時のあんぱんはフラフラで心配だったけど、家に帰った時の顔は昨日よりもしっかりしていました。
お薬を飲んで、ごはん(流動食)も少し食べてくれて、昨日のように目が揺れるようなこともありませんでした。

おそらく消化管で出血が起こっているので、それが止まらない限り、輸血は時間稼ぎにしかならないことはわかっていました。それでも諦めるわけにはいかないので、回復を信じて治療を続けました。

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